妖狐と人間との間に生まれた半妖の三枝伊吹は、万に一つの確率で現れるという強い妖力の持ち主。 しかし今はその力を封じられ、妖狐一族・九鬼家の次期家長候補、忠継の秘書見習いとして修業中である。 実は忠継にとって伊吹は『運命の伴侶』。一方、何も知らされていない伊吹は、忠継の役に立てばと自らの妖力すなわち体液を健気に与えていたりするのだが…。 そんな折、伊吹の秘められた力を狙う一族の魔の手が…。