百五十年以上続く名家・昂神家の次期当主に指名された次男の朋成。 双子の弟・宥経に密かに思いを寄せていた朋成だったが、精通を迎えた晩以降、時折白銀の大きな獣に変じてしまうようになって…。 それは昂神家初代当主が起こした悲劇にまつわる神の呪いだった。万策尽きたそんな朋成のもと、見目麗しい青年の姿をとった虎神が訪れた。 朋成は二度と一族に呪いが降りかからぬよう、虎神と契りの儀式を行うことを約束してしまい…。