急速に近代化の進む中東の小国ヘイダル。 大手ゼネコンに転職した槇は、そんなヘイダルで都市開発プロジェクトに関わることになった。 政府系企業主催のパーティー前夜。 ホテルのプールで民族衣装姿の端整な男と知り合い、誰かわからぬまま恍惚のひとときを過ごしてしまった槇。 黒い髪と瞳、征服者のオーラを放つ皇位継承二位のファティなのか。 それとも金茶の髪をもつ艶冶な皇位継承四位のアリームなのか。 槇は二人ともに魅せられて……。