国王崩御で揺れる蒼萃へ侵攻を仕掛けた隣国・紫豫。 だが戦に敗れ王子、冬霜が捕虜となった。 蒼萃国王子の晨生は、儀式に則って冬霜を神への捧げものとして殺すか、あるいは女のように陵辱するかという選択を迫られる…。 優れた武人でありながら異界人の血を引くため母国で迫害され続けてきた冬霜。 己も天候を操る能力を失ったがために王子失格の烙印を押された晨生は、そんな冬霜に強く心惹かれ掟に背くことに…。