大学生の蓮は、溺れている子供を助けようと池に飛び込んだが…
そのまま強い流れに呑まれてしまい、引き上げられるとそこは知らない世界だった。
蓮を救ったのはナギという青年。
そこは水龍・火龍・木龍・風龍の四龍が治める四つの国からなる大陸で、蓮は実は水龍の国アマツで生を受けた神子。
未曾有の干ばつが迫っている今、雨をもたらす水龍を呼ぶにはアマツの王族と神子との婚姻の儀式が必要で、
そのために蓮が召喚されたのだという。
だが神子を火龍の生け贄として捧げようとする隣国エンカの策略によって、蓮はナギの国アマツではなくエンカの地に着いてしまった。
半信半疑のままナギとともにアマツを目指して旅することになった蓮。
命がけの旅のなか、蓮は次第に、飄々としていてちょっと口の悪い不良神官ナギに惹かれていくのだが…。