江戸の片隅で陰間として男たちに弄ばれ生きていた喜助。 ある出来事がその裡に眠っていたものを呼び起こし、血と色を欲する人斬りに。 そんな喜助が出逢ったのは、同じニオイを漂わす浪人の仙右衛門。 その腕っぷしと男っぷりに惹かれた喜助は仙右衛門と行動を共にする。 彼らが向かう先には血塗られた惨劇が――!?