三軒のクラブを経営するやり手実業家、桐原の店にある晩、一人の男が現れた。 日本人離れした精悍な風貌、ふてぶてしい雰囲気。 高校からの親友、そして大学時代、桐原の躰を好き放題に開発した挙げ句、唐突に姿を消したヤツ――久瀬。 彼はアメリカで新進気鋭の写真家となっていた。 六年半ぶりに戻ってきた久瀬はちゃっかり桐原の部屋に居候。 そればかりかヨリを戻そうと迫ってきて…。 初期の傑作に書き下ろしをプラス!