「野蛮なケダモノ」という誤解を解き人間たちと手を結びたい―― そう考えて一人山を下りてきたユノ・ファは、レトヴィエ王国の山岳地帯に棲む獣人、ルーテゥ族の首長の息子。 だが首長の血筋にあるべき翼がなかった。 怪我を負って国王ヴァルティスによって保護されたユノ・ファは、勇壮で美しい王に心奪われるが、 王にとってユノ・ファはただの交渉の道具でしかなく…。 そんなユノ・ファに年に一度の発情期が訪れる…。