満月を見つめてはだめ――そう言われて育ってきた大学生の清貴。 だがある晩、見えない力に引っ張られ落ちた先は…金の星、マヴィボルジ王国だった。 王宮に連れていかれた清貴の前に現れたのは、王太子のカヤ、 カヤの異母兄で執務代行のアスラン、同じく異母兄で謎めいたハヤット、そして側人のルアン。 先王が後継を指名する前に亡くなってしまい王宮では次期王探しのさなか。 そんな折、清貴の愛した者が王となるというお告げが…。