下町の喫茶店みずのの店長優吾は、三歳の息子・幸多をもつシングルファザー。 母親は出産と同時に亡くなったことになっているが、実は幸多を産んだのは優吾自身だ。 世間一般には認知されていない性の形、オメガである優吾は五年前のある晩 、抗いがたい欲情の波に攫われるまま画廊経営者のアメリカ人・Jと関係を持ち妊娠してしまった。 Jは大富豪の御曹司。優吾は彼の前から姿を消し極秘出産の道を選んだ。 ところが、ある日…。