ヘルブスト国の伝統ある王立学院に通うノエルは、成績こそ優秀だが没落貴族の三男で容姿も平凡。 王太子ジークフリートの幼馴染で婚約者という立場も今では名ばかりだ。 そんなある日、虎族の住む隣国ヴィスナーの皇妃を人間が誤って殺してしまい、 代わりの妃を学院内から選び差し出すよう皇帝ファリドから要求される。 冷酷で恐ろしいと噂の虎族皇帝…だがこの輿入れが国交のない両国の懸け橋になるなら、とノエルは自ら志願し…。