組対の刑事・三宅大輔とその情報源のインテリヤクザ・田辺恂二――情報 と引き換えの肉体関係には、 いつしか恋愛感情が生まれていた。田辺を伴 って数年ぶりに田舎の母のもとを訪れる大輔。 恋人宣言などできるはずも なく友人として紹介する。 しかし、大輔が酔いつぶれた隙に、田辺は単身、 彼の離婚の原因は自分が横恋慕したからだと母親に告げる――。 表題作+書き下ろし『夏の終わりの通り雨』の充実の二本立て!