大学生の森脇翔太は几帳面で綺麗好きの性格を買われ、海外出張中の知人の高級マンションに留守番兼メンテナンス係として住んでいた。
ある日、ベランダに上からポタポタと雫が…。
上の階の住人がびしょ濡れの毛布を手摺りに干したらしい。
それがきっかけで知り合った上の住人は、高宮秋英という気鋭のファンタジー作家。
だが、ぬいぐるみのクマのような体型の高宮は対人恐怖症でほぼ引きこもり状態、編集者の石塚に頼りっぱなしのダメ人間だ。
見かねた翔太は、高宮の部屋の片づけや食事の世話を手伝うことに。
目標は、半年後の高宮のサイン会までに体重を半分に落とすこと――そうして翔太と高宮の二人三脚ダイエット生活が始まった。
次第に頼りなげな印象が薄れ、イケメン作家へと変貌を遂げていく高宮に、いつしか恋心を抱いていた翔太の想いは複雑で…。
そんな折、部屋の持ち主の帰国が決まり、翔太は引っ越さねばならなくなり…。