古美術店を経営する杳宮渚はある日、競り市で青銅製の水盤を目にした瞬間、 どうしても手に入れたいという思いに駆られ法外な価格で競り落としてしまった。 購入したものの売り先に苦慮するそんな渚の前に現れたのは、謎に満ちた資産家、鬼燈だった。 鬼燈の正体は鬼神――咎により天界を追われて八百年、彼は天界と人界の狭間に住み、 流失した宝物や脱走者の捜索にあたっていたのだが、渚の水盤こそが長年探し求めていた宝水鑑で…。