
≪あらすじ≫
オメガのナギは十歳で両親を失い、以来ずっと独りで生きてきた。
ある日、発情期のせいで突然住まいも働き口も失い、途方に暮れたナギは勧誘されるまま『白鷺婚縁院』を訪れた。
そこは、慈善家で知られる貴族のヴァンローが貧困に苦しむオメガたちに仕事や住処、そして結婚まで紹介してくれる斡旋所だという。
登録を済ませホッとしたのも束の間、ナギは路上で不審な男たちに拉致され人身売買の商品にされそうに。
そんなナギを救ってくれたのは第三騎士団団長のレオンハルトだった。
彼は、オメガたちを攫い奴隷として売っている組織を追っており、
白鷺婚縁院こそが良縁の仲介を装いながら後ろ盾のないオメガを密かに富裕層へ売り飛ばす組織の黒幕であると言う。
すでに登録してしまったナギを守るためには高位の後見人が必要なため、保護と捜査を兼ねた一時的な婚姻をレオンハルトは提案する。
こうして利害の一致から偽装結婚した二人は、共に暮らし始めるのだが――。