佐々倉ハルは大学を出て二年目のひよっこ保育士。
小柄で童顔なせいか園児のみならずママたちからも人気がある。
そんなハルの密かな楽しみは、三歳児の生野ひなたくんのパパ、直哉さんと送迎の折に交わす小さな会話。
均整の取れた長身、シルバーフレームの眼鏡が似合う涼やかな顔立ちの彼はまさにデキる男の見本のようなシングルファーザー。
ゲイ のハルにとって見ているだけで心が潤う憧れの人だ。
ところがある日、友人に連れられ新しい出会いを求めてやってきた店で、
ハルは『週末にしか顔を出さない超カッコいい噂の遊び人』ことナオに偶然出会って我が目を疑った。
なんとそれはいつもの姿とかけ離れたセクシー全開の直哉さんだったのだ。
「俺のものになる? ハル先生」――驚くハルをキスと愛撫で翻弄する直哉さんは一体何者?
園児の父親とのイケない関係…でも転がりだした心はとまらず…。
やがてハルは生野父子の複雑な事情を知ることに…。