≪あらすじ≫
リヒタイト王国の路地裏に佇むとある店で、聖獣グリフォンであるヴィティは檻に入れられ、人間たちの見せ物として飼われていた。
一年前に密猟に遭い、魔術師ベルモンドのもとに売られてしまったのだ。
ヴィティは使い魔契約の首輪を嵌められて、人型に変化したり人語を理解できるようになったが、
金儲けの道具として屈辱的な軟禁生活を送っていた。
そんなある日、見知らぬ男がヴィティを救い出してくれる。
それは七大魔術師の一人、アルヴァンだった。
彼のもとで静養することになったヴィティ。
人間に警戒心を抱いているヴィティは、与えられた食事が毒入りではないかと疑ったり、
暴力をふるわれるのではないかと怯えたりと、なかなかアルヴァンを信用できない。
それでも、次第に寡黙で優しい彼に心を開き、いつしかそれは恋心へと変わっていく。
けれどアルヴァンには何やら秘密があるようで……。