≪あらすじ≫
ベルデン王国の兵士・アイクは、オメガでありながらアルファと同等の実力を持ち所属部隊の中でもトップの成績。
そんな彼の夢は国王直属のエリート部隊「ラウンズ」に加入することだった。
王への忠誠心を表すワインレッドの制服は全国民の憧れ。
だが何度異動願いを出しても「オメガだから」という理由で却下されてしまうのが現状だった。
「実力は足りているはずなのに理不尽な」と悔しい気持ちを募らせていたある日、偶然にもラウンズの隊長・ダンテと手合わせする機会を得る。
結果は善戦むなしくノックアウトだったものの、それがきっかけでラウンズの新人研修に参加できることに。
一定以上の成績を修めれば正式なラウンズ兵として採用されると聞き、アイクは苦手な座学にも一生懸命取り組む。
ところが可能性が見えてくるにつれ、アルファにうなじを噛んでもらう――オメガフェロモンの処理をしなければならないという別問題も浮上してきた。
そんなことを頼めるくらい心惹かれるアルファ――アイクが思い浮かべた相手とは……。