≪あらすじ≫
霊能一家として有名なサウザー男爵家の一人息子、セインは競技会の上位に名を連ねるほどのエリート術士だった。
だがある一件で自分の力を暴走させてしまい、以来、霊的なものには関わりたくないと、
家を出て寮生活のできる王立ヴァルガ大学歴史学部を受験。
ところがなぜか八十年ぶりに再設置された霊魔道学部に入学する羽目になり…。
学部の新入生はセインのほか、寺院の修道学院から来たロウ、史学部から転科してきた歴史オタクのヤック、
全国大会覇者の二人組・通称ホデホのルカとカナーク、そして士官学校出身で強靱な肉体の持ち主・ショーンのたった六人。
そうしてセインが寮で同室となったのは、自分とは真逆のタイプのショーンだった。
彼は実は『霊が視えない』。
にもかかわらず勘と最強の拳で霊を殴り倒すことができるというツワモノ。
視えすぎるがゆえに悩むセインとがさつな脳筋男・ショーン――水と油の二人がコンビを組むことになって……。